お盆や初盆の香典の表書きは薄墨?相場は?のし袋はどれ?

香典袋 暮らし
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先祖や亡くなった故人が

帰ってくると考えられているお盆。

 

そして、故人が亡くなってから

四十九日が過ぎ、初めて迎えるお盆のことを

「初盆(はつぼん・ういぼん)」や

「新盆(にいぼん・あらぼん・しんぼん)」

と言いますよね。

 

初盆は、毎年迎えるお盆よりも

念入りに供養する「儀式」のひとつです。

 

親族や故人とゆかりのある人たちで

会食を行う場合もあり、

まだ初盆の経験がなくても、

今後招かれることもあるかもしれません。

 

そんなとき最初に気になるのは、

香典についてではないでしょうか?

 

失礼がないように、

基本的なマナーは心得ておきたいところですよね。

 

そこで今回は、香典袋の準備の仕方から、

包む金額の相場についてご紹介します!

 

この記事はこんな方にオススメです。

・お盆の香典袋の選び方を知りたい
・香典袋の表書きの書き方や使用する墨がわからない
・香典袋へのお金の入れ方があっているか心配
・お盆の香典の大体の相場が知りたい
・法要に参加できないが、香典はどうしたら良いかわからない

 

※今回ご紹介する方法は、宗教、宗派、地域によって異なる場合があります。

 

 

香典袋の選び方から表書きの書き方まで解説!薄墨でいいの?

 

香典袋(のし袋)自体はすぐに入手できますが、

書き方やマナーがわからない……という方も

いらっしゃるのではないでしょうか?

 

葬儀と初盆の香典は同じようで

多少の違いがあります

 

ここでは、そんな香典袋の準備や

書き方について詳しく解説しますね。

 

 

初盆(新盆)の香典袋の選び方

香典袋

 

香典袋の水引の色や結び方には、

いろいろな意味が込められています。

 

結び目は、

「二度と起きてほしくない」という願いから、

結び切り・あわじ結びのものを選びましょう

 

色は双銀や黒白が一般的

 

関西や一部の地域では、

黄白や黄銀の水引の場合もあります。

 

それらを踏まえた上で、

包む金額に見合う香典袋を選んでください。

 

以下に金額別の香典袋の選び方(仏教の場合)

をまとめましたので、参考にしてみてくださいね。

 

金額の目安 水引の色 袋の種類
5千円ほどまで 白黒や青白で印刷されたもの 水引が印刷された封筒
1万円ほどまで 白黒(印刷でも可) 多当折り
3万円ほどまで 白黒・黄白 多当折り
3万円以上 双銀 多当折り

 

 

香典袋の表書きは薄墨?黒墨?

 

さて、初盆やお盆の際の表書きは、

葬儀と同じように薄墨で書くべきなのでしょうか?

 

葬儀の場合は、

表書きに「薄墨」を使用しますよね。

 

これは「悲しみの涙で墨が薄くなってしまった」

「突然のことで墨をする時間もなく駆けつけた」

という意味が込められています。

 

しかし、初盆では「黒墨」を使用しましょう。

 

悲しみの気持ちは幾分か落ち着き、

濃い墨は丁寧に墨をすった証拠だからです。

 

冠婚葬祭にまつわる日本の文化やマナーには、

ひとつひとつにしっかりとした

意味が込められているのですね。

 

こういったマナーや礼儀は、

小さいときからお子さんにも

教えてあげることをオススメします。

 

もちろん、小さなころから

完璧にきちんと覚える必要はありません。

ただ、お子さんにに聞こえるように

つぶやきながら準備するだけでもOK。

 

ですが、「なぜ」そうするのか

理由を教えてあげれば、単に

「お通夜や葬儀では薄墨」

「初盆からは黒墨」

とだけ教えるよりも

記憶に残りやすいし、

後から思い出すときも思い出しやすいと思います。

 

面倒だなと感じることもあるかもしれませんが、

マナーや礼儀は相手への思いやり。

 

身につけているといざというときに

きっと役に立ちますよ。

 

マナーは、これからの時代に合わせて

簡略化したり、不要になったり、

変化していく可能性があるでしょう。

 

しかし、日本人の奥ゆかしい文化も

大切にしていきたいものですね。

 

 

香典袋の表書きの書き方は?

 

表書きについてですが、

仏教では主に「御仏前」「御佛前」、

神式では「御玉串料」「御神前」と書きましょう。

 

相手の宗派がわからない場合は、

宗教宗派を問わない

「御供物料」を使うのが無難です。

 

葬儀で書く「御霊前」は、

初盆では使用しないので注意してくださいね。

 

四十九日後はすでに仏様になっていると

仏教では考えられているからです。

(亡くなってすぐに仏様になると考えられている

浄土真宗ではこの限りではありません)

 

また、お盆は仏教に基づいた行事であり、

「供養」という考え方のない

キリスト教などでは原則的に行いません。

 

しかし、宗教は違っても

故人を思う気持ちは変わりませんよね。

 

どうしたらよいか、

牧師さんや家族の方に

一度相談されるのが良いと思われますが、

もし香典を用意するならば

「お花代」が良いでしょう。

 

 

次は、下段の記入法についてです。

 

下段には、自分のフルネームを

書き入れてください。

 

ご夫婦の場合は、

ご主人の名前だけで大丈夫ですよ。

 

奥様も個人とご縁が深い場合は、

連名が良いですね。

 

職場など、まとまった人数で出す場合は

「◯◯一同」と書きましょう。

 

 

香典袋へお金の入れ方は?新札が良いの?

 

香典袋へのお金の入れ方に関しては

諸説ありますが、以下の方法で行えば

失礼にあたらないでしょう。

 

・中袋の表面に対して、お金が裏面になるように入れる
・複数枚になるときは、お札の向きが全て同じになるように揃える
・新札は入れない

 

結婚式などのご祝儀と違って、

不祝儀に新札は向きません。

 

しかし、

手元に新札しかない場合だってありますよね。

 

そんなときは、ふたつに折り、

あえて折り目をつけてから袋に入れてください

 

あまりにも汚れているお札や、

ヨレヨレのものは、

逆に失礼にあたりますので、

気をつけてくださいね。

 

 

初盆(新盆)の香典の金額と相場は?

 

初盆の香典の金額は、

故人との関係性、年齢、宗教宗派、

地域によって変わってきます。

 

自身の立場に似た人や、

周囲に確認して用意するのが

いちばん良い方法です。

 

数字的な意味合いでは、

4や9といった「死、苦」などを

連想させる縁起の良くない数字は

避けてくださいね。

 

また、香典と御供物の両方を渡す場合、

香典を少なめに包む場合もあります。

 

次では、金額の相場をご紹介しますので、

いくら用意すればわからない場合の

目安にしてみてくださいね。

 

 

親や兄弟などの近しい身内の場合

 

実の両親・兄弟姉妹 1万円〜3万円
祖父・祖母 1万円程度
叔父・叔母 5千円〜1万円

 

一般的に、自身の年齢が上がってくると

包む金額も高くなる傾向にあります。

 

会食がある場合は、

その費用を香典に足して包むようにしましょう。

 

会食費は、5千円程度が目安のようですね。

 

他にも、初盆の際に

親族の香典に追加される費用として

白提灯代」が挙げられます。

 

初盆のときに飾られる白いちょうちんで、

故人が帰る際の目印になるよう用意します。

 

こちらは、3千円から1万円程度が

相場と言われているようです。

 

友人や知人、近所の人などの場合

 

故人が友人や知人の場合は、

付き合いの深さにもよりますが、

5千円〜1万円程度が相場です。

 

知り合い程度やご近所の方であれば、

3千円といったところでしょうか。

 

ただしご近所の方の場合は、

町内会や住んでいるマンションの

慶弔規定が定められている可能性もありますので、

その規定に従うようにしましょう。

 

 

初盆の法要の案内をもらったけど参加できない時は?

 

初盆に残念ながら参加できない場合は、

お供えの品物や香典を郵送しても大丈夫

 

しかし、相手に失礼にならないよう

配慮も必要です。

 

贈る時期は、

お盆の最中に届くようなことがないよう、

1週間前程を目安に。

 

お供えの品物は、

お仏壇のそばに置かれることが多いので、

保管場所を選ばず、

賞味期限が長いものがオススメです。

 

法要に参加できなくても、故人への思いを込めて、

しっかりと気持ちを伝えたいものですね。

 

 

香典を郵送で送るのはあり?

 

香典を郵送で送っても

マナー違反にはあたりません

 

ご遺族にしっかりとした

お悔やみの気持ちを伝えられますから、

直接渡せない場合は、ぜひ郵送で送りましょう。

 

しかし、現金を直接封筒に入れて

送ることはできません

 

郵便法で禁止されているため、

必ず「現金書留」で送りましょう

 

まず、現金書留専用の封筒を郵便局で購入し、

その中にお金の入った香典袋を入れて送ります。

 

そのため、現金書留封筒に

入るサイズの香典袋を選びましょう。

 

準備ができた後も、

差出は郵便窓口のみの対応になります。

 

ポストへの投函はできませんので、

くれぐれも注意してくださいね。

 

次に封筒の宛名ですが、

こちらは喪主の名前を宛名にしましょう。

 

もし、喪主名がわからない場合は、

「(故人のお名前)ご遺族様」

とすると良いですね。

 

香典を送る際、

手紙は必ずしも必要ではありません。

 

しかし、お悔やみの気持ちを添えておくと

丁寧な印象を与えられますよ。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

初盆は、家庭や地域によってやり方もさまざま。

 

今回ご紹介した作法は一例です。

 

しかし、

「故人やご先祖様を大切に供養したい」

という思いは共通のもの。

 

大事なのは、

故人への感謝の気持ちを忘れないことです。

 

無理をせずに自分ができる範囲で

気持ちをかたちに表してみてくださいね。

 

 

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